教育現場でのネットワークのポイント#03 運用のスケジューリング
新型コロナの影響が落ち着きつつあり、授業も徐々に再開されてきています。近いうちに学校・塾での授業も本格化するはずです。
通常授業になるとパソコンの運用も減少するとも考えられますが、GIGAスクール構想の導入を考慮すると、通常授業へのパソコンの利用が当たり前になってくるのでは無いでしょうか。
その際、注意して頂きたい点として、Wi-Fi6対応で無い環境で授業が始まった場合、おそらくネットワーク障害が多数発生することが想定されるということです。
一般的に販売されている無線LANルーターの同時接続数は多くても20台程度です。例として一般的なメーカーの無線LANの一覧参照しています。
参考:
バッファロー無線LANラインナップ
NEC無線ルーター製品一覧
2020.5.17現在 どちらもWi-Fi6対応で36台、それ以前の規格で18台以下
※業務用では同時接続数に余裕のあるものが多数あります。
その機材でひとクラス40名程度、1フロアに5教室あるとするとそれだけで200端末ほどが稼働することとなります。
通常5階建ての学校であれば200×5=1,000端末ですね。
これに、教員のパソコン、携帯電話、タブレット、etcが追加されます。通常正常な動作は不可能になります。
数人での試験、教員の事前リハーサルでは動作するが、本番で不具合が発生する事象が多発します。
さらに、どうにかしようと無計画に無線ルーターを追加すればするほどチャンネルが重複しさらに効率が落ちることとなります。
校内インフラの整備ができるまでの対策として、IT機器運用では、同時利用が重複しないように時間割り、利用教室のマネジメントを実施する必要があります。